「MacBookの中にある個人データはどう消せばいいの?」
「初期化の手順が難しそう……」
新しいモデルへの買い替えや売却を検討しているときに、そう不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
MacBookを売却する際は、単にデータを消去するだけでなく、Apple IDとの連携解除など「売る前にしかできない準備」がいくつかあります。これらを正しく行わないと、査定時に時間がかかったり、最悪の場合は買取ができなくなったりするケースも考えられます。
この記事では、初めての方でも迷わずに作業を進められるよう、ステップごとに詳しく解説します。準備が整えば、あとはプロの査定士がいるお店に持ち込むだけ。大切なMacBookを安心して次の方へ引き継げるよう、一つずつ一緒に進めていきましょう。
MacBook売却前にやるべき準備・初期化の全手順リスト
最短で準備完了!やるべきこと5ステップ一覧
MacBookを手放す際、多くの方が「どこから手をつければいいの?」と迷ってしまいますよね。実は、大きく分けるとやるべきことは5つのステップに集約されます。
まずは全体の流れを把握しておきましょう。
- バックアップ:大切な写真や書類を避難させる
- 連携解除(サインアウト):Apple IDやBluetooth機器との紐付けを解く
- 初期化(データ消去):Mac本体を工場出荷時の状態に戻す
この順番通りに進めれば、途中で「しまった!」と後戻りすることはありません。特にアカウントのサインアウトは、初期化前に行うのが鉄則です。もし不安な場合は、店舗のスタッフに「どこまで自分でやればいいですか?」と事前に電話で聞いてみるのも、失敗しないコツの一つですよ。
なぜ「初期化」の前に「サインアウト」が必要なのか
「データを消去(初期化)すれば、自動的に全部消えるんじゃないの?」と思われがちですが、実はここに落とし穴があります。MacBookには、デバイスと持ち主を紐付ける「アクティベーションロック」という保護機能が備わっているからです。
サインアウトをせずに初期化だけを行ってしまうと、次にそのMacを手にした人が使おうとした際、元の持ち主のApple IDとパスワードを求められてしまいます。これでは買取店側も再販ができず、査定額に影響したり、最悪の場合は買取不可となって再来店が必要になったりすることも。
二度手間のストレスをなくし、お互いに気持ちよく取引を進めるためにも、物理的な消去の前に「自分のアカウントとの繋がりを断つ」という作業が不可欠なのです。
【ステップ1】大切なデータを守るバックアップと周辺設定
外部ストレージやクラウドを活用したデータ移行
MacBookを手放す前に、まず何よりも優先したいのが「データのバックアップ」です。写真や書類、仕事のデータなど、新しいパソコンでも使いたい大切なファイルを安全な場所へ移しておきましょう。
もっとも手軽なのは、iCloudなどのクラウドサービスを利用する方法です。設定から「iCloud Drive」をオンにするだけで、必要なファイルをクラウド上に保存できます。一方で、動画などの容量が大きいデータを大量に持っている場合は、外付けのHDDやSSD、またはMac専用のバックアップ機能「Time Machine」を活用するのが確実です。
バックアップが完了したら、念のため別のデバイスやブラウザから「ちゃんと保存されているか」を確認してみてくださいね。このひと手間で、大切な思い出や仕事の記録を失うリスクをゼロにできます。
Bluetooth機器(マウス・キーボード)のペアリング解除
意外と見落としがちなのが、マウスやキーボード、イヤホンといった「Bluetooth機器」とのペアリング解除です。システム設定の「Bluetooth」メニューから、登録されているデバイスを一つずつ「このデバイスを解除」しておきましょう。
もし、周辺機器も一緒に売却することを検討されているなら、このタイミングで動作確認も済ませておくとスムーズです。キーボードやマウスの状態が良いと、査定額のプラス材料になることも多いですよ。
【ステップ2】アカウント連携の解除(サインアウト)
「Macを探す」とiCloudの連携をオフにする
MacBookを売却する準備の中で、最も重要といっても過言ではないのが「Macを探す」機能のオフとiCloudからのサインアウトです。iPhoneと同様、Macにも盗難防止のための「アクティベーションロック」がかかっており、これが有効なままだと、初期化しても「前の持ち主のロック」がかかったままになってしまいます。
まずはシステム設定(またはシステム環境設定)を開き、ご自身の名前が表示されているApple IDの項目から「探す」を選択してオフにしましょう。その後、Apple IDのメイン画面から「サインアウト」をクリックします。
このとき「データのコピーをこのMacに残しますか?」と聞かれますが、この後すぐに本体を初期化するため、チェックを外した状態で進めて問題ありません。ここでしっかり連携を解いておけば、買取店でのチェックも一発でパスでき、査定時間の短縮にも繋がりますよ。
ミュージック(iTunes)やApp Storeの認証解除
iCloudのサインアウトとセットで確認しておきたいのが、各アプリでの「コンピュータの認証」解除です。特に、ミュージックアプリ(旧iTunes)では、1つのアカウントで認証できるデバイスの台数に上限が決まっています。
認証を解除せずに手放してしまうと、あなたのApple IDに「今は持っていないMacBook」が登録されたままになり、新しいパソコンで音楽やアプリを楽しもうとしたときに「認証台数オーバー」でつまずいてしまうことも。
ミュージックアプリを開き、メニューバーの
「アカウント」>「認証」>「このコンピュータの認証を解除」
を忘れずにクリックしておきましょう。
iMessageのサインアウトで通知トラブルを防ぐ
最後に、意外と忘れがちなのが「iMessage」のサインアウトです。iCloudからサインアウトすれば基本的には連動しますが、念のためにメッセージアプリ単体での解除も確認しておくと、より安心です。
メッセージアプリの設定から「サインアウト」を行わずに売却すると、初期化したはずなのに、新しい持ち主の元へあなた宛てのメッセージ通知が届いてしまう……というトラブルが稀に報告されています。個人情報を守るためにも、メッセージアプリの
「設定」>「iMessage」
から、確実にサインアウトしておきましょう。
「ここまで細かくやる必要があるの?」と思われるかもしれませんが、こうした丁寧な準備が、あなたの大切なプライバシーを守ることに直結します。もし操作に迷ったら、買取店の店頭で「サインアウトできているか確認してほしい」とスタッフに声をかけてみてください。プロの目で最終チェックをしてもらえるのも、対面買取ならではの安心感ですね。
【ステップ3】OSのバージョンに合わせた初期化の実行
macOS Monterey以降:「すべてのコンテンツと設定を消去」する方法
比較的新しいMacBook(2020年以降のモデルや、OSをmacOS Monterey以降にアップデートしているもの)を使っているなら、初期化は驚くほど簡単です。iPhoneと同じように、設定画面から数クリックで全てのデータを消去できる機能が備わっています。
「システム設定(またはシステム環境設定)」を開き、「転送またはリセット」という項目を探してみてください。そこにある「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択すると、ガイドが表示されます。パスワードを入力して進めるだけで、アカウント情報の削除からデータの消去までを一気に行ってくれます。
この機能を使えば、これまでのように複雑な起動オプションを覚える必要はありません。「本当にこれだけでいいの?」と拍子抜けしてしまうかもしれませんが、Appleが推奨する正当な手順ですので、安心して身を委ねてくださいね。
以前のOS:リカバリモードとディスクユーティリティの操作
少し前のモデルやOSを使用している場合は、「リカバリモード」という特別な画面から初期化を行います。Macを再起動した直後に、特定のキー(Intel製チップなら「Command + R」、Appleシリコンなら「電源ボタンを長押し」)を押し続けることで、管理用のメニューが立ち上がります。
画面が表示されたら「ディスクユーティリティ」を選択し、内蔵されているハードディスク(通常は「Macintosh HD」)を選んで「消去」を実行します。この作業が、いわゆる「中身を空っぽにする」工程です。
文字だけで見ると少し難しそうに感じるかもしれませんが、一つひとつの操作を確実に行えば大丈夫です。もし、この黒い画面の操作で手が止まってしまったら、無理に進めずそのまま店舗へお持ち込みください。スタッフが状況を確認し、最適な方法をアドバイスさせていただきます。
「こんにちは」の画面が出たら完了!そのまま電源を切る手順
消去作業が正常に終わると、MacBookが再起動し、世界各国の言葉で「こんにちは」と表示される画面(設定アシスタント)になります。ここで設定を始めてしまいたくなりますが、売却する場合はここでストップです。
この画面は、次にMacBookを手にする方が「自分専用のMac」として設定を始めるためのスタート地点。そのため、設定は進めずに「Command + Q」キーを押してシステムを終了させましょう。
これで、内部のデータは完全に消去され、いつでも売却できる状態になりました。
まとめ
MacBookを売却するための準備、大変お疲れ様でした!最後に、今回ご紹介した大切なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
- バックアップと連携解除を忘れずに:データの保存はもちろん、「Macを探す」のオフやiCloudのサインアウトがスムーズな査定の鍵となります。
- OSに合わせた初期化を実行:macOS Monterey以降なら設定から、それ以前ならリカバリモードから、手順に沿って「こんにちは」画面まで進めれば完璧です。
- 最後は「見た目」と「付属品」:指紋を拭き取り、充電ケーブルなどの付属品を揃えるだけで、査定時の印象はぐっと良くなります。
「自分一人でできるか不安だったけれど、意外とスムーズに終わった」と感じていただけていれば幸いです。もし、途中の操作でどうしても分からないことが出てきたり、初期化がうまく完了しなかったりしても、どうぞご安心ください。
そんな時は、ぜひモノ・ループへお任せください。そのままの状態でMacBookをお持ち込みください。専門知識を持ったスタッフが、データの取り扱いから最終的なクリーニングまで、一つひとつ丁寧に対応させていただきます。
大切に使われてきたMacBookだからこそ、確かな目利きと安心の手続きで、次の方への橋渡しをお手伝いいたします。