高級腕時計の代名詞ともいえるロレックス。その中でも、2色の色鮮やかなベゼルが目を引く「GMTマスター」は、世界を股にかけて活躍するプロフェッショナルのために生まれた特別なモデルです。
「あの有名人が着けているモデルは何?」「女性が着けてもおかしくないかな?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、GMTマスターを愛用する芸能人や注目のモデルを詳しくご紹介します。
GMTマスターとは?なぜ成功者に選ばれてきたのか
ロレックスのラインナップの中でも、ひときわ異彩を放つのが「GMTマスター」です。その誕生は1950年代、パン・アメリカン航空(パンナム航空)からの「国際線のパイロットが2つの異なるタイムゾーンを同時に確認できる時計が欲しい」というリクエストがきっかけでした。
パイロットウォッチとしての誇り高きルーツ
かつて空のプロフェッショナルたちが、命を預ける計器として愛用していたのがこの時計です。最大の特徴は、文字盤を24時間で1周する「GMT針」と、24時間目盛りが刻まれた「回転ベゼル」。これらを組み合わせることで、出発地と到着地の時間を瞬時に把握できる
「GMT機能」を備えています。
グローバルに活動する人々に選ばれる実用性
現代において、この機能はパイロットだけのものではありません。海外公演を行うアーティストや、世界各地を転々するトップアスリートにとっても、現地の時間と自国の時間を同時に確認できる機能は、体調管理やスケジュール調整において極めて実用的です。
「単なる装飾品ではなく、国境を越えて活動する人のためのツールである」という背景が、プロ意識の高い著名人たちから選ばれ続けている理由の一つと言えます。
「ペプシ」や「バットマン」…視認性を追求したカラーリング
GMTマスターを語る上で欠かせないのが、2色の色分けが施されたベゼルです。これは単なるデザインではなく、一目で「昼(明るい色)」と「夜(暗い色)」を判別するための機能的な工夫でした。
- 赤と青の配色(通称:ペプシ)
- 青と黒の配色(通称:バットマン)
- 茶と黒の配色(通称:ルートビア)
このように、視認性を追求した結果生まれたカラーリングが、現代ではモデルを象徴するニックネームとして親しまれています。機能美と個性が両立している点が、こだわりを持つ愛好家を惹きつけています。
【国内】GMTマスターを愛用する芸能人とそのモデル
GMTマスターは、そのカラーバリエーションや製造年代によって表情がガラリと変わります。日本の芸能界でも、自分のスタイルに合わせて「あえてこのモデル」を選ぶこだわり派が数多く存在します。
「ペプシ(赤青ベゼル)」:時代を超えて愛される象徴
GMTマスターといえばこの色。ヴィンテージから最新型まで、愛用層が最も厚いカラーです。
- 竹野内 豊(たけのうち ゆたか)さん:Ref.1675
ヴィンテージの代名詞「1675」を愛用しています。使い込まれたアルミベゼルの褪せた色合いが、竹野内さんの大人の色気と見事に調和しています。 - 京本 政樹(きょうもと まさき)さん:Ref.6542
1950年代の超希少なファーストモデルを所有する、芸能界きってのコレクター。歴史的な価値を理解して選ぶ、まさに「通」の極致です。 - くっきー!(野性爆弾)さん:Ref.1675
独特のセンスを持つくっきー!さんも、ヴィンテージのペプシを愛用。クラシックな時計をあえてパンクなスタイルに合わせる姿が印象的です。 - 平子 祐希(ひらこ ゆうき)さん(アルコ&ピース):Ref.126710BLRO
愛妻家で知られる平子さんは、現行のジュビリーブレスレット仕様を愛用。現代的な高級感と華やかさが、彼のキャラクターを引き立てています。
「バットマン(青黒ベゼル)」:洗練された都会派の選択
2013年に登場して以来、爆発的な人気を誇るカラー。シックな装いに映えるため、オシャレに敏感な芸人さんや俳優さんに選ばれています。
- 登坂 広臣(とさか ひろおみ)さん(三代目 J SOUL BROTHERS):Ref.116710LN(黒)/ Ref.126710BLNR
かつてはブラックベゼルのモデルも愛用されていましたが、バットマンの着用も確認されています。ストリートとモードを融合させた彼らしいセレクトです。 - 向井 理(むかい おさむ)さん
向井さんは、ブラックベゼルを着用していた姿が確認されており、知性溢れる彼のイメージに、あえて主張しすぎない黒一色のGMTマスターが非常にクールです。 - 渡部 篤郎(わたべ あつろう)さん:Ref.116710LN
ベゼルをブラックで統一した、シンプルながら重厚感のあるモデルを愛用。渋い演技が光るベテラン俳優に相応しい、落ち着いた一本です。
「ルートビア(茶黒)」&「金無垢」:唯一無二の個性を放つ
ゴールドを用いたモデルは、ひと目でそれと分かる存在感と大人の余裕を感じさせます。
- 木村 拓哉(きむら たくや)さん:Ref.16753(フジツボダイアル)
ステンレスとイエローゴールドのコンビモデル、通称「ルートビア」のヴィンテージを愛用。インデックスが小さく突き出した「フジツボ」と呼ばれる希少な仕様を選ぶあたり、流石の審美眼です。 - 市川 團十郎(いちかわ だんじゅうろう)さん:Ref.16718
イエローゴールドの金無垢モデル。舞台という華やかな世界で生きる團十郎さんにこそ似合う、究極のラグジュアリーモデルです。 - 野口 健(のぐち けん)さん(登山家):Ref.16700
「5桁リファレンス」のGMTマスターを長年大切に使われている野口さん。過酷な環境を共に歩んできた「道具」としての信頼が伝わってきます。
【海外】GMTマスターを愛用する芸能人とそのモデル
海外のセレブたちにとって、GMTマスターは単なる時計以上の存在です。自分の成功を象徴するアイコンとして、あるいは唯一無二のコレクションとして、驚くようなモデルを選んでいます。
世界を代表する「時計コレクター」の選択
- John Mayer(ジョン・メイヤー):Ref.116718LN(グリーンダイアル)など
現代最高峰のギタリストであり、世界的に有名な時計コレクターでもある彼は、金無垢(18Kイエローゴールド)にロレックスのコーポレートカラーであるグリーンの文字盤を合わせたモデルを愛用しています。この組み合わせは「ジョン・メイヤー・モデル」とファンの間で呼ばれるほど、彼の代名詞になっています。
- Daniel Craig(ダニエル・クレイグ):Ref.16750
6代目ジェームズ・ボンドとして知られる彼は、プライベートでヴィンテージの「ペプシ(赤青ベゼル)」を愛用しています。劇中のオメガとはまた違う、クラシックで男らしいGMTマスターの着こなしが、時計ファンの間で常に話題になっています。
- Cristiano Ronaldo(クリスティアーノ・ロナウド):Ref.116769TBR(GMTマスター アイス)
世界最高のサッカー選手の一人であるロナウドが所有するのは、通称「GMTマスター アイス」。時計の表面がほぼ全てダイヤモンドで覆われており、ロレックス史上最高額クラス(当時の価格で約5,000万円以上)と言われる超絶モデルです。
- Adam Levine(アダム・レヴィーン):Ref.116758SARU
人気バンド「マルーン5」のボーカルであるアダムは、ベゼルにサファイア、ルビー、ダイヤモンドが散りばめられた豪華なモデルを愛用しています。派手になりがちな宝石入りモデルを、タトゥーの入ったロックなスタイルに馴染ませるセンスは流石の一言です。
- Brad Pitt(ブラッド・ピット):Ref.116718LN
ブラッド・ピットは、映画『オーシャンズ13』の劇中でもGMTマスター(ルートビア)を着用していましたが、プライベートでもイエローゴールドのモデルを愛用しています。シンプルながら重厚感のある金無垢モデルは、彼の圧倒的なスター性にぴったりです。
- Orlando Bloom(オーランド・ブルーム):Ref.1675
ヴィンテージウォッチ愛好家として有名なオーランドは、1960年代〜70年代の「ペプシ」を愛用。アンティーク特有のベゼルの退色具合(フェード)にまでこだわる、真の時計好きらしいセレクトです。
【特集】女性有名人も虜に!GMTマスターを愛用する女性たち
今、自立したスタイルを持つ女性有名人たちが、あえて存在感のあるGMTマスターをコーディネートに取り入れていることが話題になっています。
- 川口 春奈(かわぐち はるな)さん
芸能界屈指の時計愛好家として知られる川口さん。自身のYouTubeやSNSでもロレックスのスポーツモデルを愛用していることでも知られ、GMTマスターⅡ系の着用も話題になっています。40mmという大ぶりなサイズを、カジュアルなTシャツやメガネといった自然体なスタイルに合わせることで、腕元を華奢に見せつつ知的でタフな印象を演出しています。 - 滝沢 眞規子(たきざわ まきこ)さん:GMTマスターⅡ
「タキマキ」の愛称で親しまれる人気モデルの滝沢さん。私物としてGMTマスターⅡを愛用されており、雑誌やSNSの私服紹介でも登場しています。ハイブランドのバッグやジュエリーと合わせても決して負けないGMTマスターの存在感を、エレガントに昇華させる着こなしは多くの大人の女性の参考になっています。 - 工藤 静香(くどう しずか)さん:GMTマスターⅡ(各モデル)
ご家族でロレックスを愛用されている工藤静香さんも、GMTマスターを着用されている姿が知られています。華やかな衣装だけでなく、クールな私服スタイルにGMTマスターを合わせることで、唯一無二の力強いスタイルを確立しています。 - 内田 有紀(うちだ ゆき)さん:Ref.126710BLRO(ペプシ)
いつまでも変わらぬ美しさで支持される内田さんも、雑誌の企画などでGMTマスターを着用。スポーティーなGMTマスターに、あえて繊細なジュビリーブレスレットを合わせることで、大人の女性らしいエレガントさと余裕を漂わせています。
なぜ今、女性にGMTマスターが選ばれているの?
「女性が着けてもおかしくない?」という疑問に対する答えは、今のトレンドを見れば明らかです。
- 「デカ厚」による華奢見え効果
40mmというメンズサイズを女性が着けることで、対比によって手首の細さが強調され、洗練された印象を与えます。 - ノンジュエリーで楽しむ「粋」なスタイル
あえて宝石のない、ストイックなプロフェッショナルウォッチを選ぶことで、「媚びない格好良さ」を表現できます。 - ライフスタイルへの馴染みやすさ
GMTマスターは100m防水を備え、堅牢な作りをしています。仕事にプライベートに忙しく活動する現代の女性にとって、気を使わずに毎日使える「道具としての信頼性」も大きな魅力となっています。
失敗しないGMTマスターの選び方と注意点
芸能人の愛用モデルを見て「自分も手に入れたい!」と思っても、GMTマスターはモデルや仕様によって印象が大きく変わります。高価な買い物だからこそ、納得のいく一本を選ぶためのポイントを押さえておきましょう。
ブレスレットで変わる「印象」と「着け心地」
現行のGMTマスターⅡ(Ref.126710など)を選ぶ際、最も悩むのが「ブレスレット」の種類です。
- オイスターブレスレット(3列リンク)
- 印象: スポーティーで力強く、王道のロレックスらしい雰囲気。
- おすすめ: デニムやTシャツなど、カジュアルな装いが多い方。
- ジュビリーブレスレット(5列リンク)
- 印象: 繊細なコマが光を反射し、ドレッシーで高級感のある印象。
- おすすめ: スーツスタイルや、きれいめのファッションに合わせたい方。コマが小さいため手首へのフィット感が良く、細身の方や女性にも選ばれています。
カラー(ベゼル)選びは「直感」と「普段の服」を大切に
「ペプシ(赤青)」は華やかですが、服装によっては色が主張しすぎることもあります。一方で「バットマン(青黒)」や「ブラック」は、どんな服にも馴染みやすい万能さがあります。芸能人の真似をするだけでなく、自分のクローゼットにある服を思い浮かべて、一番出番が多くなりそうなカラーを選ぶのが失敗しないコツです。
購入時に知っておきたい「資産価値」の考え方
GMTマスターは世界的に需要が高く、資産価値が下がりにくい時計として知られています。しかし、選ぶ際には以下の点に注意が必要です。
- 価格は常に変動する可能性がある
社会情勢や為替の影響、モデルの生産状況によって、二次流通価格(中古価格)は上下します。「将来必ず高く売れる」と断定するのではなく、あくまで「価値が残りやすい」という安心感として捉えるのが健全です。 - メンテナンス(オーバーホール)の費用
長く愛用するには、数年に一度のメンテナンスが欠かせません。購入費用だけでなく、維持費も考慮に入れておくことが大切です。 - コンディションの確認(中古の場合)
芸能人が着けているようなヴィンテージモデルは魅力的ですが、個体によって状態が千差万別です。信頼できる販売店を選び、保証内容や修理履歴をしっかり確認することをおすすめします。
まとめ
ここまで、多くの芸能人を虜にするGMTマスターの魅力と、愛用モデルの数々をご紹介してきました。
かつて空を飛ぶパイロットのために生まれたこの時計は、今や国境や性別を超え、自分らしく挑戦し続ける人々の腕元を飾る特別な存在となっています。芸能人の方々が選んでいる理由も、単なるファッションやステータスではなく、その時計が持つ歴史や機能性、そして何より「自分のスタイルに合うかどうか」を大切にされているからではないでしょうか。
GMTマスターは、メンテナンスを重ねることで一生、あるいは次の世代へと受け継いでいける宝物になります。もしあなたが今、手に入れるかどうか迷っているのなら、まずは店頭でその輝きや重みを実際に確かめてみてください。