上品でラグジュアリーなイメージが強いイタリアの高級ブランド、フェンディ(FENDI)。その伝統あるコレクションの中で、ひときわ異彩を放ち、世界中のファッショニスタを虜にしている存在があります。
それが、鋭い目つきとユーモラスな表情が特徴の「モンスター(バッグバグズ)」です。
「街中で見かけるあの『目』のデザインは何?」「大人が持ってもおしゃれなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は、そんなフェンディのモンスターについて、誕生の背景から人気の理由、そして今選ぶべきおすすめのアイテムまで、その魅力を分かりやすく解説します。
モンスター(バッグバグズ)って何者?
フェンディの「モンスター」という呼び名は愛称のようなもので、正式名称は「バッグバグズ(BAG BUGS)」といいます。直訳すると「バッグに潜む虫(バグ)」という意味で、まさにバッグに忍ばせる小さな相棒として誕生しました。
遊び心から生まれた「革命児」
バッグバグズが登場したのは2013年。当時クリエイティブ・ディレクターを務めていたカール・ラガーフェルド氏の遊び心から生まれたと言われています。
それまでのハイブランドといえば、完璧な美しさを追求する近寄りがたいイメージが一般的でした。しかし、フェンディはこのバッグバグズを通じて「最高級の素材を使いながらも、思いっきり遊ぶ」という、ファッションの新しい楽しみ方を提案したのです。
一体ずつ異なる「個性」
バッグバグズの面白いところは、素材や配色のバリエーションが非常に豊富で、組み合わせによって異なる表情を楽しめる点です。
- 怒っているような鋭い目つき
- とぼけたような愛嬌のある表情
- カラフルなファーの毛並み
素材や色の組み合わせによって、一体ずつ異なる「性格」が感じられるのが魅力。自分に似た子や、直感で「これだ!」と思う一匹を探す楽しさは、他のブランドにはない特別な体験といえるでしょう。
バッグバグズが愛される3つの理由
フェンディのモンスターが、一過性のブームに終わらずにブランドを象徴する人気モチーフのひとつとして定着したのは、大きく分けて3つの理由が考えられます。
1. 「伝統 × 遊び心」のギャップ萌え
フェンディはもともと、最高級のファー(毛皮)やレザーを扱う職人技に定評のある老舗メゾンです。そんな歴史あるブランドが、あえて、ちょっとエッジの効いたキャラクターを、最高級の素材で作り上げたというギャップが大きな衝撃を与えました。
「高級品をあえて崩して楽しむ」という、大人の余裕を感じさせるスタイルが、流行に敏感な人たちの心に刺さったのかもしれません。
2. 自分だけの一匹を選べる「個性」
先ほども触れた通り、モンスターたちはどれも表情が豊かです。目の形、素材、色の組み合わせが多岐にわたるため、他の人と被りにくく、「自分だけの相棒」という愛着がわきやすいのも人気のポイント。
ファッションに「自分らしさ」を投影したい現代のニーズに、モンスターの持つ個性がぴったりとはまったといえるでしょう。
3. ベースにある圧倒的なクオリティ
見た目はユーモラスですが、使われている素材はフェンディが誇る一級品ばかりです。手触りの良いファーや、しなやかなカーフレザーなど、職人の技術が惜しみなく注ぎ込まれています。
ただの「キャラもの」で終わらないのは、土台となる品質が本物だからです。長く愛用できる安心感があるからこそ、大人の男女が自信を持って身に着けられるのです。
人気アイテム紹介
それでは、ここからは「モンスターを身につけるならこれ!」という代表的なアイテムを順番に見ていきましょう。
1. 【バッグチャーム】
モンスター人気の火付け役といえば、まずはこの「チャーム」が挙げられます。 ふわふわのファーで作られたモンスターを、手持ちのバッグに一つ付けるだけで、いつものコーディネートがグッと華やかで遊び心のあるスタイルに変わります。
フェンディのバッグはもちろん、あえてシンプルなトートバッグなどに合わせて、「自分流のカスタマイズ」を楽しむ方が多いアイテムです。
2. 【ピーカブー】
フェンディの名品バッグ「ピーカブー」にも、モンスターモデルが存在します。 バッグの口をあえて開けて持つスタイルのピーカブーですが、その内側のライニング(裏地)にモンスターの「目」がデザインされているタイプが非常に人気です。
「外見は上品なレザーバッグ、中を覗くとお茶目なモンスター」という、まさに大人のための隠れた遊び心。外装がシンプルなレザーモデルであればビジネスシーンでも取り入れやく、愛用者が絶えないモデルです。
3. 【バックパック&トート】
男性からの支持が圧倒的に高いのが、バッグの前面に大きく「目」があしらわれたバックパックやトートバッグです。 黒やネイビーといった落ち着いたトーンのレザーに、イエローやレッドの鋭い目が光るデザインは、ストリートファッションとの相性も抜群。シンプルな服装の主役として活躍してくれます。
4. 【財布・カードケース】
「いきなりバッグは勇気がいるけれど、モンスターを取り入れてみたい」という方におすすめなのが、お財布やカードケースなどの小物類です。 バッグから取り出した瞬間に目が合う楽しさは、日々の何気ない瞬間を少し明るくしてくれそうですね。バリエーションも豊富なので、自分用はもちろん、プレゼントとしても選ばれやすい安定の人気アイテムです。
今持つのはアリ?おしゃれに見せるコツと注意点
「一時期すごく流行ったから、今持つのは古いと思われない?」と心配されている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、結論から言うと、モンスターは今や一過性のブームを超え、フェンディを語るうえで、欠かせない人気モチーフのひとつとなっています。
「チラ見せ」で大人の余裕を演出
大人の男女が取り入れるなら、全面にモンスターがデザインされたものよりも、先ほどのピーカブーのように「中を覗くとモンスターがいる」といったさりげないデザインを選ぶのがおすすめです。
一見するとシンプルな高級バッグなのに、ふとした瞬間に遊び心が見える。その余裕が、こなれたおしゃれさを演出してくれます。
TPOに合わせた使い分け
モンスターはそのキャッチーな見た目ゆえに、非常にカジュアルで親しみやすい印象を与えます。そのため、厳粛なビジネスシーンやフォーマルすぎる冠婚葬祭などの場では、少しお休みさせてあげるのがスマートかもしれません。
一方で、休日のデートや友人とのランチ、旅行などで、素敵な会話のきっかけ(アイスブレイク)になってくれるはずです。
まとめ
フェンディの「モンスター(バッグバグズ)」について、その正体から人気の理由、そしておすすめのアイテムまで幅広くご紹介しました。
最初は「ちょっと奇抜かな?」と感じるかもしれないデザインですが、その裏側にはフェンディが長年培ってきた最高峰の職人技と、ファッションを心から楽しもうとする自由な精神が詰まっています。単なるキャラクターグッズではなく、持つ人の個性を引き出し、日常を少しだけ楽しくしてくれる特別な相棒。それが、バッグバグズの本当の魅力なのかもしれません。