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印籠って何に使うの?水戸黄門でおなじみの道具を徹底解説

「この紋所が目に入らぬか!」という名シーンでおなじみの印籠。水戸黄門のドラマを見ていると、まるでものすごい権威を示す「身分証」の象徴のように見えますよね。

でも、もともと印籠は何のために作られ、江戸時代の人たちはどのように使っていたのでしょうか?

「実は名前の由来を知らない」「中身に何が入っているのか気になる」という方に向けて、印籠の歴史や役割をわかりやすく解説します。
この記事を読めば、次に時代劇を見たとき、印籠の見え方が少し変わるかもしれません。

印籠とはなんの為の物なのか

印籠という言葉は知っていても具体的に何のための物なのでしょうか。
実は、印籠は時が経つごとに使用用途が変化していったのです。

印籠の本来の目的は「ハンコ入れ」だった

印籠という名前を漢字で書くと「印」の「籠(かご・入れ物)」となります。
その名の通り、もともとは印鑑(はんこ)と朱肉を入れて持ち運ぶための道具でした。

江戸時代初期ごろ、外出先で書類に判を押す機会が増えてき、腰に下げて持ち運べるコンパクトな形の印籠が誕生したと言われています。

薬入れとして普及した江戸時代の「常備薬ケース」

江戸時代中期ごろになると、印籠の役割に変化が訪れます。
印鑑を入れるよりも、「常備薬」を入れて持ち歩くケースとしての使い方が主流になりました。

当時の旅や外出は現代よりも体力を使い、急な体調不良に見舞われることも少なくありませんでした。そのため、気付け薬や持病の薬を小分けにして持ち歩ける印籠は、非常に実用的なアイテムだったのです。

印籠の内部は、3段〜5段ほどの「段子(だんこ)」と呼ばれる重箱のような構造になっています。
1段目にはこの薬、2段目には別の薬、というように、混ざらないように収納できる機能的なデザインが特徴です。

おしゃれアイテムとしての進化!現代のブランドバッグ?

江戸時代後半になると、印籠は実用性を超えて男性のおしゃれアイテムとしての側面を強めていきました。

当時の男性(特に武士や裕福な町人)は、印籠の表面に美しい「蒔絵(まきえ)」を施したり、金粉や貝殻を散りばめたりして、その豪華さを競い合いました。

また、印籠を帯に固定するための「根付(ねつけ)」という留め具にも、動物や神話のモチーフなどの精巧な彫刻が施されました。現代でいえば、高級時計やブランドバッグを身につける感覚に近かったのかもしれません。

水戸黄門が印籠を掲げるあのシーンの意味とは

ドラマ『水戸黄門』では、印籠が示された瞬間に悪役たちがたちまちひれ伏します。これは印籠そのものに魔力があるわけではなく、そこに刻まれた「徳川家の家紋(三つ葉葵)」に理由があります。

究極の「身分証明書」としての役割

水戸光圀公が活躍したのは、幕府の体制が安定し、文化が華やかに花開いた「江戸時代の中期(17世紀後半〜18世紀初頭)」にあたります。

本来、印籠は庶民から武士まで幅広く使われていた日用品です。しかし、天下の副将軍である水戸光圀公が持つ印籠には、徳川家の象徴である紋所が施されています。

戦(いくさ)が終わり、武力よりも「家柄」や「身分」が重んじられるようになったこの時代において、三つ葉葵の紋を見せることは、「私は徳川家を代表する者である」と証明することと同義でした。つまり、実用的な薬入れとしての役割を超えて、持ち主の威厳や身分を周囲に知らしめる最強の身分証としての機能を持っていたといえます。

まとめ:印籠は実用性と美しさを兼ね備えた江戸の知恵

水戸黄門でおなじみの印籠は、もともとは「印鑑入れ」として誕生し、江戸時代には「薬入れ」や「おしゃれなアクセサリー」として愛された道具でした。

  • 名前の由来: 印鑑を入れる籠(ケース)
  • 主な用途: 常備薬の持ち歩き
  • ステータス: 家紋や細工によって身分やこだわりを表現

小さな箱の中に、当時の人々の知恵と美意識がギュッと詰まっていると思うと、なんだかロマンを感じますね。博物館などで展示されている印籠を見かけたら、ぜひその細かな細工や段の重なりに注目してみてください。

投稿日: 2026年2月17日