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ロイヤルコペンハーゲンで高く売れるシリーズは?ブルーフルーテッドの種類と査定基準

デンマーク王室御用達のロイヤルコペンハーゲン。中でも「ブルーフルーテッド」は、その気品ある佇まいで世代を超えて愛されています。「自分の持っているシリーズの価値がわからない」と悩む方も多いですが、装飾の細かさや製造年代によって、中古市場での需要は大きく異なることもあります。

この記事では、デザインの違いや査定時に確認されるポイントをわかりやすく解説します。

ブルーフルーテッドの3つのデザインと特徴

ロイヤルコペンハーゲンの代名詞とも言える「ブルーフルーテッド」は、1775年の創業時から続く歴史あるシリーズです。このシリーズは、装飾の豪華さによって主に3つのデザインに分類されており、それぞれ中古市場での需要が異なります。

プレイン・フルレース・ハーフレースの違い

ブルーフルーテッドには、縁取りの装飾によって3つの格付けが存在します。まずはその基本的な違いを表にまとめました。

デザイン名特徴中古市場での傾向
プレイン1775年からの伝統的な形。飽きのこないシンプルなデザイン。流通量が多く、実用食器として幅広い層に使われているシリーズです。
ハーフレースプレインに貝殻のような縁取りを加えたもの。華やかさと実用性のバランスが良い。華やかさと実用性を併せ持つデザインで、ティーセットとしても知られています。
フルレース縁にピアス加工(透かし彫り)が施された最高級ライン。非常に豪華。3つの中で最も制作難易度が高く、希少性があるとされています

希少性の高い「ダブルフルレース」

フルレースの中でも、さらに特別な装飾が施された「ダブルフルレース」は、コレクターの間で注目されるモデルです。

  • ハンドルの造形:持ち手部分に、バッカスの顔やカタツムリのような独特な造形が施されているのが特徴です。
  • フルレースとの違い:縁のピアス加工が二重に重なっていたり、さらに複雑な絵付けが施されています。
  • 需要の高さ:非常に熟練した職人しか作ることができないため、もともとの生産数が限られており、単品でも高評価に繋がりやすいアイテムです。

モダンな進化系「ブルーフルーテッド メガ」

伝統を重んじながらも、2000年に誕生した新しいシリーズが「ブルーフルーテッド メガ」です。これまでの繊細な模様をあえて大胆に拡大したデザインが、現代の食卓にマッチしています。

  • 若い層からの支持:北欧インテリアやモダンな食器を好む層にも知られているシリーズです。
  • 日常使いのしやすさ:伝統的なシリーズに比べて少し厚みがあるものもあり、実用性が高いため、中古市場でも回転が速いシリーズです。
  • セット需要:マグカップやボウルなど、現代のライフスタイルに合わせた形状が多く、ペアセットの場合は査定時のプラス材料になる場合があります。

ブルーフルーテッド以外で注目される人気シリーズ

ロイヤルコペンハーゲンの魅力は、定番の青い花模様だけではありません。芸術品として扱われる最高級ラインから、毎年のコレクションが楽しみなイヤープレートまで、代表的なシリーズを紹介します。

最高峰の気品「フローラダニカ」

「フローラダニカ(デンマークの花)」は、ロイヤルコペンハーゲンにおける最高級シリーズとして別格の扱いを受けています。

  • 植物図鑑を再現した絵付け:18世紀に出版された植物図鑑を元に、熟練の職人が一点ずつ手書きで忠実に再現しています。
  • 一点ものの価値:裏面にはラテン語で植物の名前が記されており、同じ絵柄が二つと存在しないため、希少性が非常に高いのが特徴です。
  • 金彩の豪華さ:縁に施された24金による贅沢な装飾は、他のシリーズにはない圧倒的な存在感を放っており、その豪華な装飾から、査定時に考慮される要素の一つとされています。

根強いファンを持つ「プリンセス」と「ホワイトフルーテッド」

日常使いしやすく、かつブランドらしい上品さを備えたこれらのシリーズです。

  • プリンセス:縁取りにティアラのような愛らしい模様が施されたシリーズ。ブルーフルーテッドよりも控えめながら、可憐なデザインが幅広い層に認知されているデザインです。
  • ホワイトフルーテッド:絵付けをせず、地模様(フルーティング)の美しさだけで勝負したシリーズ。シンプルゆえに料理を選ばず、他の食器とも合わせやすいため、汎用性が高いとされています。
  • セットでの評価:これらはペアや5客セットなど、まとまった数で揃っていると「次の使い手」が見つかりやすいため、歓迎されるポイントになります。

イヤープレート(クリスマスプレート)の動向

1908年から毎年欠かさず発行されているイヤープレートは、世界中に多くのコレクターが存在します。

  • 年号による需要の差:製造枚数が極端に少なかった1908年(初年度)や、戦時中のもの、また「1993年」「1995年」などの特定の年号は、コレクターの間で探している人が多く、評価が高まりやすい傾向です。
  • 生まれ年や記念日:自分の生まれ年や結婚した年など、パーソナルな理由で購入される方が多いため、常に一定の需要があります。
  • コレクションのまとめ売り:1枚だけでなく、数十年分が揃った「コンプリート」に近い状態や、箱・リーフレットが完備されている場合は、よりプラスの判断材料になります。

ロイヤルコペンハーゲンの査定で重視されるポイント

ロイヤルコペンハーゲンの食器は、裏面にあるマークや細かな状態によって、評価が大きく変わります。プロの査定士が必ず確認する3つの重要なチェック項目を解説します。

バックスタンプから読み解く年代と製造国

器の裏側にある「バックスタンプ」には、その製品の履歴が刻まれています。

  • 製造年代の判別:王冠マークの周りにある「ROYAL COPENHAGEN」の文字の、どこに棒線(ドット)がついているかで年代がわかります。古い年代のものほど、ヴィンテージとしての希少性が考慮される場合があります。
  • 製造国の違い:かつてはすべてデンマークで製造されていましたが、近年はタイなどでの製造が主流となっています。一般的には、デンマーク製の職人による手仕事が色濃く残る時代のものが、より高く評価される傾向にあります。
  • 絵付師のサイン:手書きの製品には、職人固有のサインが入っています。これも「手描きである証」として重要なポイントです。

スクラッチ(二級品)の有無の見分け方

ロイヤルコペンハーゲンには、厳しい検品基準があります。基準に満たなかったものには「スクラッチ」と呼ばれる印がつけられます。

  • 見分け方:裏面の三本の波線(ブランドロゴ)の上に、鋭利なもので引っ掻いたような細い筋が入っているものが二級品です。
  • 評価への影響:スクラッチがあるからといって価値がなくなるわけではありませんが、一級品と比較すると評価は下がるのが一般的です。自分では気づきにくい部分なので、査定前に光に当てて確認してみるのがおすすめです。

保存状態とセット内容の完備

最後に、実物のコンディションや付属品の有無が最終的な判断を左右します。

  • コンディションの確認
    • チップ・ヒビ:縁の欠けや目に見えない細かなヒビ。
    • 貫入(かんにゅう):表面の釉薬に入る細かいひび割れ状の模様。
    • スレ・カトラリー跡:お皿の表面をフォークなどでこすった際にできる傷。
  • 付属品の有無:購入時の専用箱、ブランドのしおり、保証書などが揃っていると、贈り物としての需要も期待できるため、評価にプラスに働きやすくなります。
  • セットの揃い具合:カップ&ソーサーがペアで揃っているか、5客セットが欠けずに揃っているかなど、セット内容が完備されているほど歓迎されます。

まとめ

ロイヤルコペンハーゲンは、シリーズや装飾の細かさ、そして製造年代によって市場での需要が大きく分かれます。特にお手元の品が「フルレース」などの希少なデザインであったり、デンマーク製の一級品であれば、思わぬ高評価につながることも珍しくありません。

大切なコレクションを整理する際は、今回ご紹介したバックスタンプや状態のチェックポイントを参考に、ぜひその価値を確かめてみてください。