着物の買取相場は「◯円」と一言で決められるものではなく、種類や格、証紙や作家性、そして状態によって大きく上下します。
同じように見える着物でも、産地や織り・染めの背景が評価されると価格が伸びる一方、シミやカビ、寸法の合いにくさがあると相場より下がることもあります。
この記事では、まず相場を目安として捉える考え方を整理し、次に金額が決まる査定ポイントを解説します。最後に、売る前にできる準備をまとめて、高く売るための取りこぼしを減らすコツを紹介します。
着物の買取相場はいくら?まず「相場の見方」を整理
相場は目安で考える
着物の買取相場は、ネットで見かける金額をそのまま当てはめるのではなく「目安のレンジ」として捉えるのが現実的です。
理由は、同じ種類の着物でも格(フォーマル度)や柄、需要の違いがあり、さらにシミ・変色・においなど状態で評価が大きく変わるからです。
たとえば保管期間が長い着物は、見た目がきれいでも細かな黄ばみが出ていることがあります。相場を先に知るのは大切ですが、最終的な金額は“条件の組み合わせ”で決まる前提で見ておくと、査定結果に納得しやすくなります。
相場が上がりやすい着物の特徴
相場が上がりやすい着物には共通点があります。まずは「格」が分かりやすい軸で、フォーマル寄りの着物ほど需要が安定しやすく評価される傾向があります。
次に大きいのが証紙(しょうし)や落款(らっかん)など“素性が分かる情報”で、産地や作家性が確認できると説明がしやすく、査定のブレを抑えやすくなります。
さらに、帯や帯締め・帯揚げなどの小物、たとう紙、購入時の付属品が揃っていると印象が良くなりやすいポイント。高く売るには、まず「証明できる情報と付属」を揃えることが大切です。
金額の決まり方と高く売る秘訣
査定で見られるポイント
着物の金額は、最終的に「状態」を中心に決まります。目立つシミやカビ、変色、においがあると評価が下がりやすく、裏地や衿元、袖口など汚れが出やすい部分は特に見られます。
また、寸法は着用できる人の幅に影響するため、極端に小さい場合は需要が限られやすい点もポイントです。保管状況も重要で、たたみジワはある程度許容されても、湿気由来の劣化があるとマイナスになりやすい傾向があります。
つまり査定は「見た目のきれいさ+着用できる条件+保管の良さ」の総合評価で決まります。
まとめ
高く売るコツは、特別なことより「準備の抜け」を減らすことです。まず証紙や落款がある場合は必ず一緒に出し、たとう紙や付属の小物もまとめて持ち込みましょう。
帯だけ・着物だけで分けるより、セットで揃うと評価されやすいケースがあります。手入れはやり過ぎないのが安全で、ホコリを軽く払う、においが気になる場合は短時間の陰干し程度に留めるのが無難です。強い洗剤で拭いたり自己流でシミ抜きをすると生地を傷める可能性があるため注意が必要です。
なお、着物は素材・種類・状態により買取できない場合もあるので、迷ったらまず状態確認のつもりで買取店のスタッフに相談するとスムーズです。