電子ピアノを選ぶ際、アコースティックピアノに近い弾き心地を重視する方は少なくありません。その中でもカワイのCAシリーズは、本格的な演奏環境を目指して開発された電子ピアノシリーズとして知られています。
88鍵すべてに木製鍵盤を採用し、モデルごとに異なる音源システムやスピーカー構成を備えている点が特徴です。そのため新品市場だけでなく中古市場でも流通が見られ、買取査定の対象として取り扱われています。
また、ピアノメーカーであるカワイが長年培ってきた技術を電子ピアノに取り入れている点もCAシリーズの特徴です。演奏感や音の表現力に配慮した設計が採用されていることから、幅広い層のピアノユーザーに選ばれています。
本記事では、CAシリーズの特徴や主なラインナップ、中古市場で需要が続く理由、査定時に確認されるポイントについて解説します。
▲参照 ヤマハ・カワイピアノの人気モデルと査定基準を知りたい方はこちらへ
カワイのCAシリーズとは
コンサートアーティストの名を持つ上位シリーズ
CAシリーズは「Concert Artist(コンサートアーティスト)」の名称を持つカワイの上位電子ピアノシリーズです。
長年アコースティックピアノを製造してきたカワイの技術を活かし、鍵盤タッチや音の表現力に配慮した設計が採用されています。
電子ピアノでありながら演奏性能を重視したシリーズとして展開されており、ピアノ学習者から経験者まで幅広い層に利用されています。
近年では自宅での練習環境を重視する方も増えており、木製鍵盤を搭載したCAシリーズは選択肢のひとつとして検討されることがあります。
木製鍵盤にこだわった演奏性能
CAシリーズの大きな特徴は、88鍵すべてに木製鍵盤を採用していることです。
カワイは長年培ってきたピアノづくりの技術を電子ピアノにも取り入れてきました。CAシリーズにはグランドピアノと同じシーソー式アクション構造を採用した独自の木製鍵盤が搭載されています。
木製鍵盤は樹脂鍵盤とは異なる質感を持ち、アコースティックピアノに近いタッチ感を目指して設計されています。
また、CAシリーズにはレットオフフィール機能が搭載されています。これはグランドピアノのハンマーが弦から離れる瞬間の感触を再現する仕組みで、演奏時のタッチ変化を意識した練習にも活用できます。
さらに、CA701やCA901では上位機構であるグランド・フィール・アクションIIIを搭載しており、より本格的な演奏環境を目指した仕様となっています。
グランドピアノを意識した設計
CAシリーズは鍵盤以外にも演奏環境に配慮した設計が採用されています。
ペダル位置はグランドピアノに近い配置となるよう設計されており、発表会やコンクールを見据えた方にも配慮された仕様です。
また、鍵盤蓋にはソフトフォールシステムを採用しています。誤って手を離した場合でもゆっくり閉まる構造のため、小さなお子さまがいる家庭でも扱いやすい設計です。
CAシリーズの主なラインナップ
CAシリーズは演奏レベルや予算に合わせて複数のモデルが展開されています。
【CAシリーズ主要モデル比較】
| 項目 | CA401 | CA501 | CA701(CA701NW) | CA901 (CA901NW) (CA901EP) |
| 鍵盤 | グランド・フィール・ スタンダード・アクション | グランド・フィール・ スタンダード・アクション | グランド・フィール・ アクションIII | グランド・フィール・ アクションIII |
| 音源 | PHI音源 | HI-XL音源 | SK-EXレンダリング音源 | SK-EXレンダリング音源 |
| 共鳴音 | アコースティックモデリング Lite | アコースティックモデリング | 88鍵共鳴モデリング | 88鍵共鳴モデリング |
| 音色数 | 19音色 | 45音色 | 106音色 | 106音色 |
▲参照 CA|河合楽器製作所 公式HP
(2026年6月現在)
CA401・CA501は木製鍵盤を身近にしたモデル
CA401とCA501は、CAシリーズの中でも木製鍵盤を比較的導入しやすいモデルです。
どちらもグランド・フィール・スタンダード・アクションを採用しており、88鍵木製鍵盤による演奏感を体験できます。
CA401はPHI音源を搭載したベーシックモデルです。一方のCA501はHI-XL音源を搭載し、より多くの音色や音響機能を備えています。
また、CA501にはグランド・フィール・スピーカーシステムが採用されており、音の広がりにも配慮されています。
木製鍵盤による演奏感を重視しながらも、予算とのバランスを考えたい方に選ばれることがあります。
CA701は音と操作性を強化した上位モデル
CA701は、鍵盤機構と音源システムの両面で性能を高めた上位モデルです。
最上位クラスのグランド・フィール・アクションIIIを搭載しており、鍵盤の支点が長く設計されています。そのため、鍵盤の奥側を弾いた際にも自然な操作感が得られるよう配慮されています。
音源にはSK-EXレンダリング音源を採用しています。これはサンプリング技術とモデリング技術を組み合わせた音源システムで、演奏時の音色変化や響きの表現に配慮した設計です。
さらに、88鍵共鳴モデリングによって鍵盤ごとの響きの変化を再現する仕組みも採用されています。
操作部にはタッチパネルを搭載しており、各種設定を視覚的に確認しながら操作できます。音量調整はスライダー式を採用しているため、演奏中でも直感的に操作しやすい設計です。
CA901はシリーズ最上位モデル
CA901はCAシリーズのフラッグシップモデルです。
CA701と同じグランド・フィール・アクションIIIやSK-EXレンダリング音源を搭載しながら、さらに木製響板スピーカーを採用しています。
木製響板スピーカーはアコースティックピアノの響板技術を応用した仕組みで、本体全体を響かせることで豊かな音場表現を目指しています。
また、7スピーカーシステムを採用しており、音の広がりや臨場感にも配慮されています。
CAシリーズの中でも上位に位置付けられるモデルです。
電子ピアノ「CAシリーズ」が中古市場で安定した需要を持つ理由
木製鍵盤と便利な機能を兼ね備えている
電子ピアノの中でも木製鍵盤を採用するモデルは限られています。
現行のCAシリーズは全モデルに88鍵木製鍵盤を採用しており、演奏感を重視する方から注目されています。新品では比較的高価格帯に位置するため、中古品を探す方も少なくありません。
また、演奏性能だけでなく利便性にも配慮されています。
USB端子やヘッドホン端子に加え、MIDI端子やライン入出力端子を搭載しているモデルもあり、パソコンやスマートフォンとの接続が可能です。
さらに、USBオーディオ機能に対応したモデルでは、録音や音楽制作ソフトとの接続に活用できる場合もあります。
アコースティックピアノに近い演奏感と電子ピアノならではの機能を両立している点は、CAシリーズの特徴といえるでしょう。
音源やスピーカー性能が評価されている
CAシリーズはモデルごとに音源システムやスピーカー構成が異なります。
CA501ではHI-XL音源を採用し、ピアノ音の再現に配慮した設計となっています。
一方、CA701やCA901ではSK-EXレンダリング音源を搭載しています。サンプリング技術とモデリング技術を組み合わせることで、演奏時の音色変化や共鳴音の表現を目指した音源システムです。
また、CA701とCA901では88鍵共鳴モデリングを採用しています。これは鍵盤ごとの響きや共鳴の変化を再現する技術で、より自然な音のつながりを目指しています。
さらに、上位モデルになるほどスピーカー性能も強化されており、音の広がりや響きを重視する方から選ばれることがあります。
モデルごとの特徴が明確で選びやすい
CAシリーズは各モデルの特徴が分かりやすく整理されています。
CA401・CA501は木製鍵盤を重視したスタンダードモデル、CA701は上位鍵盤機構やSK-EXレンダリング音源を搭載したハイグレードモデル、CA901は木製響板スピーカーを備えたフラッグシップモデルという位置付けです。
用途や演奏レベル、予算に合わせて選択しやすいことも、シリーズとして長く展開されている理由のひとつと考えられます。
中古市場でも購入目的が明確な方が多く、モデルごとの特徴を比較しながら選ばれる傾向があります。
CAシリーズを売却する際に査定で見られるポイント
製造年とモデル名
査定ではモデル名や製造年が確認されます。
CA401・CA501・CA701・CA901など、モデルによって搭載機能や発売時期が異なるため、査定時の参考情報となります。
売却前に本体の型番を確認しておくと、査定がスムーズに進みやすくなります。
鍵盤やペダルの状態
電子ピアノでは鍵盤やペダルの状態も確認されます。
音が出ない鍵盤がないか、ペダルが正常に反応するか、異音が発生していないかなどが確認されることがあります。
CAシリーズは木製鍵盤を採用したモデルであるため、日頃から丁寧に使用し、良好な状態を保つことも大切です。
付属品の有無
取扱説明書や電源アダプター、高低自在椅子などの付属品が残っている場合は査定時に確認されます。
購入時の付属品が揃っていると、次の利用者が使用しやすくなるため参考情報のひとつになります。
まとめ
カワイのCAシリーズは、88鍵すべてに木製鍵盤を採用し、演奏性能に配慮した電子ピアノシリーズです。
CA401・CA501では木製鍵盤を活かした演奏環境を提供し、CA701・CA901では上位鍵盤機構やSK-EXレンダリング音源を搭載することで、より幅広い表現に対応した設計となっています。
また、USB接続やヘッドホン演奏への対応など、現代の演奏環境に配慮した機能も備えています。
こうした特徴から中古市場でも流通が見られるため、売却を検討する際はモデル名や製造年、動作状態、付属品の有無などを確認しておくとよいでしょう。
ご不明な点はお気軽に専門業者にお問い合わせください。
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